間仕切り壁のPB(プラスターボード)の厚さで事業主の体質がわかる。

マンションの住戸内の間仕切り壁についてのお話を致しましょう。

住戸内の間仕切り壁の下地は45ミリ×30ミリの軽量鉄骨(LSG)か,ほぼ同じ断面の大きさの木を間柱にして約30センチ間隔で立ててその両側にPB(プラスターボード)を貼っています。

このPBにビニールクロスを貼って仕上がりです。購入予定者はビニールクロスの色やテクスチャー(凸凹感や肌合い)は気にされますが,下地のPBの厚さには無関心の方が多い様に思われます。

このPBの厚さで事業主(売主)の体質が良く判ります。

通常マンションで用いるPBの厚さは2種類あります。12.5ミリ厚と9.5ミリ厚です。
当然,間仕切り壁の下地に用いるPBの厚さは厚い方の12.5ミリ厚が良いのです。

もし,検討中の物件の間仕切り壁の下地のPBの厚さが9.5ミリ厚であればその事業主はこれから何十年も住まう購入者への配慮が欠けて「そろばん勘定」優先です。

理由は厚い方が耐衝撃に強いですし,遮音性も高いのです。何か重い物をぶつけても12.5ミリ厚PBであればちょっと凹むだけですが,9.5ミリ厚PBであれば割れてしまう場合があります。

主寝室と洋室が間仕切り壁で仕切られている場合は特に要注意です。9.5ミリ厚PBですと夫婦生活の音が隣室に居る子供に聞えてしまうケースが良くあります。

更に寝室や洋室の脇に水周りやPS(パイプシャフト)が有る場合は12.5ミリ厚PBを2枚重ねて二重貼りしませんとトイレ,シャワーの音やPS内の竪排水管内の流水音が聞えて熟睡できません。

ところがここにも注目です。9.5ミリ厚PBを二重貼りして遮音している「そろばん勘定」優先の物件が有るからです。12.5ミリ厚PB二重貼りで厚さは合計で25ミリですが9.5ミリ厚PB二重貼りですと厚さの合計は19ミリと6ミリも厚さが薄いのです。

遮音性の高さは重量に比例して高くなりますのでこの6ミリの違いは大きいのです。夜中に家族の1人がシャワーを浴びても12.5ミリ厚PB二重貼りなら浴室の隣が寝室でもさほど聞えてきませんので安心です。9.5ミリ厚PB二重貼りならば遮音性が悪いので聞えてしまう場合が有ります。

目に見えない所ですが売主の姿勢を判断するのには大切な事ですので間仕切り壁下地のPBの厚さは絶対に聞いてから購入を判断して下さい。

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