設計者軽視のマンション

私は新しい分譲マンションの情報が入りますと直ぐにインターネットでそのマンションのホームページを開いてチェックいたします。

物件のホームページを出しまして,まず最初に見ますのが「物件概要」(OUTLINE)です。

「物件概要」のページには通常「所在地」「交通」(○○線○○駅徒歩○分)「総戸数」「構造・規模」(鉄筋コンクリート造地上○階建)等,建物に関する事と「売主」「設計会社」「施工会社」「管理会社」「販売会社」等この物件に関連する会社名が書いてあります。

処が,最近の物件のホームページの「物件概要」を見ますと約9割は「設計会社」の欄が無くその物件を設計した会社名がわかりません。

その様な表示で良さそうな物件の場合には,その物件の販売事務所に電話で「設計会社」を聞くか,現地販売事務所に行きモデルルームを見て販売パンフレットをもらいます。

販売パンフレット中に図面集が有り通常その最後のページに「物件概要」が詳しく書いてあります。その「物件概要」には「設計会社」欄が有り設計事務所名が100%載っています。

インターネットの物件ホームページの「物件概要」に「設計事務所」欄が無く設計事務所名が書いていない売主は設計者を軽視していると思います。

設計者を軽視している売主は往々にして物件の商品企画や質が良くない事が多いのです。

設計事務所名を物件ホームページの「物件概要」に載せていないマンションを私はあまりお奨め致しません。私と価値観が異なりますので…。

しかし,その様な売主でも商品企画が良いマンションで自信がある物件の場合には,インターネットの物件ホームページの「物件概要」に設計事務所名を書いています。

そこに書かれている設計事務所名をみますと,ほとんどが有名な建築家やマンション設計が得意で有名な大手設計事務所か又は超大手ゼネコンの設計部です。

超大手ゼネコンの設計部の名前が書かれている場合は二通り有ります。
一つは先程も申し上げた様に堅実な良質なマンション設計を行っているゼネコンの設計部名が書かれているケースです。

もう一つはその物件の用地(敷地)を売主に持ち込んで,その付帯条件として設計及び施工を行なったゼネコンの設計部名が書かれているケースです。後者のケースは堅実な良質なマンション設計を行っていてゼネコンの設計部名を書かれたのでは有りません。

私の30年の経験では設計者と一緒になって対等に意見を出し合って商品企画を作り設計を進めていく売主は良質なマンションを供給しています。

それと正反対に設計者を商品企画会議にも出席させず,「便利屋」の如く「確認申請」を提出させ許認可を取得させる為だけに使っている売主もあります。こういう売主の物件はプランも質も往々にして良くありません。

設計者を軽視して,設計者の意見等を無視しますと物件の質が悪くなるのは当然です。

良い物件かそうでない物件かは,まずインターネットで物件のホームページの「物件概要」に設計事務所名が書かれているかを見て判断して下さい。

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