SI(スケルトン・インフィル)マンションの良し悪し。

今回はSI(スケルトン・インフィル)マンションの良し悪しについてのお話です。

日本でのSIマンションは住戸内の間取りの自由さを強調しています。これには問題が多く出て最近あまり見かけなくなりました。

本来,SIマンションのメリットは住棟内の竪管(給排水管)が住戸の外に出ていて将来のメンテナンスや交換がし易くなっている事です。これはとても大切な事です。しかしこの件はSIマンションにしなくても二重床の床下の空間の高さを高くすれば普通のマンションでもできます。

SIで間取り自由のマンションは8年位前に出てきました。追跡調査を致しましたら,音のクレームが多くそのディベロッパーは2度とやりたくないと本音をもらしていました。

マンションで一番多いクレームが音の問題です。間取り自由のマンションですと,上階住戸の水周りや隣戸の水周りが何処にあるか竣工するまで判りません。

購入時点では自分の住戸の水周りも自由な所に設置し住戸の間取りを決めていますので隣戸や上階の住戸の間取りはほとんど判りません。

いざ入居して判るのが上階の浴室の下が自住戸の主寝室であったり,隣戸のトイレが自住戸の寝室の脇にある事です。でもこの時点では「後の祭り」です。夜中上階住戸のシャワーの音や隣戸のトイレの流す音で熟睡できません。逆の場合も有りこちらが加害者になっている場合もあります。

そこで最近出てきたのが水周りゾーン制約型SIマンションです。住戸の中心辺りに3~4メートル幅で帯状に水周りゾーンを決めそのゾーン内では浴室,洗面,トイレ,台所を自由に配置できる方式です。

これですと,上階住戸水周り下や隣戸水周り脇も同じ水周りなので問題はありません。しかしほとんど「メニュープラン」方式と変りません。窓開口の位置も決まっていますので,間取りを自由にしたくてもほとんど不可能です。竪管が住戸外に有る事だけが良い点です。

日本では共同住宅に住まう人の気遣いが希薄なので自由間取りのSIマンションは根付きませんね。最近はほとんど見かけなくなりました。

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