メゾネットタイプは避けた方がよい

最近,新規分譲マンションでは「メゾネットタイプ住戸」を見かけなくなりました。
未だに「メゾネットタイプ住戸」を分譲している売主がいますが,ほとんど売れていません。

理由は色々ありますが「メゾネットタイプ住戸」は専有面積100m2以上ないと良い住戸ができません。専有面積100m2(約30坪)ですと販売価格がかなり高くなり,その割にメリットが少なく,ディメリットが多いからです。

さて,ここで「メゾネットタイプ住戸」を御存知無い方に「メゾネットタイプ住戸」のご説明をいたします。

「メゾネットタイプ住戸」とはマンションの住戸形式で住戸内が2階層に分かれて内階段で結ばれており,居住空間が上下に配置されている住戸です。一戸建て感覚ですが,階段など無駄になるスペースが多いのです。

そして「メゾネットタイプ住戸」のメリットはリビング・ダイニングに大きな吹き抜け空間が出来て開放的な事だけです。しかしほとんどのマンションの「メゾネットタイプ住戸」ではこの吹き抜け空間の上の方の壁に付いている窓の開閉や清掃,更にカーテンの開け閉め等への配慮はほとんどなされていません。

「メゾネットタイプ住戸」の更に大きなディメリットは「バリアフリー」で無い事です。
高齢化して階段の上り下りや足を痛めた時を想像致しますと住戸内に段差が無い事は大切ですので「メゾネットタイプ住戸」はどんどん敬遠されています。

ちなみに近年アメリカで見た高級コンドミニアム(分譲マンション)の「メゾネットタイプ住戸」は1住戸の中に専用のエレベーターを設置していました。住戸専有面積も300m2弱でしたし住戸内は全て空調されていてどの場所も同じ室内温度に保って超高級で高額でした。

日本の「メゾネットタイプ住戸」のもうひとつのディメリットは吹き抜けの有るリビング・ダイニングが寒いという事です。熱気が全て上方へ行ってしまうからです。

また,同じ専有面積でも「メゾネットタイプ住戸」と普通の「フラットタイプ住戸」では無駄な面積が「メゾネットタイプ住戸」の方がはるかに多いのです。

「メゾネットタイプ住戸」ですとまず階段部分と2階廊下部分等が無駄な面積です。
「フラットタイプ住戸」であれば先程の面積が有効に使えます。

設備面でも「メゾネットタイプ住戸」の場合,給湯器が下階に有り,上階に浴室等が有りますと「シャワー」の勢いが「かったるい」というディメリットがあります。

本来「メゾネットタイプ住戸」であれば上階,下階それぞれに給湯器を設置すべきですが,その様な仕様の「メゾネットタイプ住戸」にはこの数年お目にかかっていません。

昨今,首都圏の分譲マンションの平均販売坪当り単価は約200万円/坪です。無駄な面積を購入できるセレブな方は良いですが,我々庶民は無駄な面積にお金を払うのは避けたいのが本音です。

ですから私は「メゾネットタイプ住戸」はお奨め致しません。

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