収納面積・収納率について。

今回は収納面積・収納率についてのお話を致しましょう。

最近の新規分譲マンションの図面集を見ましたら,そこでも大手売主の一流と三流が顕著に露呈していました。

まず図面集の中の住戸タイプの図を見てみましょう。左上の所にその住戸の収納率か収納面積が書いてあります。もし,これが書いていないマンションは検討対象から外して下さい。

この収納率は収納面積を専有面積で割ったパーセントです。例えば収納面積が6m2で専有面積が72m2であれば6m2/72m2≒0.083→8.3%です。この8.3%が収納率です。

先日,ある物件の「現地同行」チェックをした時に販売用の図面集の中の購入予定者の住戸タイプ図を見ましたら,やけに収納率が12%と高いので,計算をし直しました。案の定,収納面積の計算方法が確信犯でした。

通常,収納面積とは床から天井まですべて収納になっている部分の面積です。処が不動産公正取引協議会ではこの規定が有りません。

ですので,先程の物件はキッチンの流し台の面積や吊り戸棚の面積をそれぞれ足していました。LDに有る腰高さまでの電話台下の物入れまで収納面積に入れて計算していました。

この物件で床から天井までの収納部分の面積を計算して収納率を出しましたら7.1%でした。全く購入者を馬鹿にした数字です。

我々,マンションの設計者は住戸プランを作成する時はだいたい収納率を8%前後に致します。限られた住戸専有面積の中で収納面積を増やすと居室が狭くなってしまいますので
8%前後が生活する上で丁度良い数字だと思います。

図面集の住戸タイプ図面に収納率が書いて有ったら,元になる収納面積の根拠を販売員に聞きましょう。

マンション購入者の方々はよく収納場所が少ないと言われますが,例えば1坪(畳2枚分)当り170万円で購入したマンションの収納場所に10年に1回か20年に1回位しか使わない物や一生使わないであろう物(結婚式の引き出物等)を収納しているのも矛盾を感じます。 

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