好感持てる事業主の企業広告-2

今回は前回の続きです。先月末「朝日新聞」(4月24日付)に見開き2面にわたって大きくマンションとそのマンションの事業主「サンウッド」の企業広告がとても好感度が良かったので前回の続きの御説明を致します

再度,申し上げておきますが,今回のコラムの中で取り上げた「サンウッド」という会社と私とは全く何の利害関係も有りませんので,その事を念頭に置いて読んで頂きたいと存じます。

前回はその広告のタイトルが『 日本のマンションで「当たり前」だったこと。実はかなり「問題」だと考えます。 』となって,サブタイトルで3つの『 日本のマンションの「当たり前」 』を批判しておりました事を書きました。

そして前回はその一番目の批判の『 「居室の窓が直接開放廊下に面している」-- 外の足音が気になる。家の中を覗かれる。防犯上も不安。』に対して,企業としての対処方の説明文をご披露致しました。

一番目の批判の対処方は『 開放廊下に直接面した窓のある居室をつくりません。2住戸に1基のエレベーターを設置することで連続した開放廊下がなくなり,廊下を歩く人の気配を気にすることなく,プライバシーが保たれた居室で安心して眠ることができます。 』と書かれていました。

この事は私が以前から言っている事で「良識あるマンション指南」104号(2006年12月)のコラムとほぼ同様な事が書いてあり異論の余地はありません。

さて,前回のおさらいはこの辺にして,『 日本のマンションの「当たり前」 』の批判の二番目についての私の見解を「独断と偏見」で申し上げます。

『 日本のマンションの「当たり前」 』批判の二番目には『天井高2.55m以上確保するために階高2.95m以上を確保します』と書かれていました。

その下に『 サンウッドの「当たり前」2 』として『居室の天井高を2.55m以上確保しながら,遮音性やメンテナンス性にすぐれた二重床,二重天井を実現するためには,2.95m以上の階高が必要です』と書かれていました。

私の経験ではこの『階高2.95m以上必要です』には異論が有ります。
7階建てのマンションで階高2.95mでは1階や2階は大梁の背の高さが大きいので,住戸の玄関扉高さが2m確保出来ないケースが出てきます。1.95m位になってしまいます。

玄関扉高さは最低2mは欲しいのです。以前もこのコラムで申し上げました様に人間工学から言えば開口部の高さは身長プラス30センチです。玄関扉を開けてくぐる時は靴を履いていますので本来は身長プラス35センチが理想です。

ですので, 私の経験と見解では高さが7階以上のマンションでは最低階高を3m確保して欲しいと思います。

しかし,未だに10~14階建ての高いマンションでさえも階高が2.85m~2.90mと低い設定がほとんどですのでかなり評価はできると思います。

また今後,「サンウッド」の全てのマンションで「二重床」「二重天井」を採用すると書いてありましたのでそれにも共感をおぼえました。

この件も「住いサーフィン」の中で,私の「良識あるマンション指南」87号から92号にわたって『「二重床」「二重天井」は必要最低条件』というタイトルで設計者の観点から6回も「しぶとく」書いていますので御時間がございましたら,もう一度読んでみて下さい。

また今回もだいぶ長いコラムになってしまいましたので,この続きの『 サンウッドの「当たり前」3 』は次回にまた詳しく御説明致しますので楽しみにお待ち下さい。

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