傾斜している車路の勾配に注意

大規模マンションや高級マンションの駐車場には自走式駐車場が採用されている事が多いので今回はその件に関してのお話を致しましょう。

建築基準法では特殊建築物(マンションもこのカテゴリーに含まれる)に付随する大規模駐車場(500m2以上)の場合,傾斜する車路の勾配を1/6以下と規定しています。この1/6勾配はかなり傾斜がきついのです。

1/6の勾配の車路を普通のセダンで大人が4~5人乗車で上りますと,乗車人員の重みで車がだいぶ沈み低くなり,上り始めに車の後ろのエギゾーストパイプ(排気ガスを排気する管)が傾車路手前の平らな床に「ガリン」っと擦ってしまいます。そして上りきる手前で傾車路とその上の平らな床との折れ曲がった部分の先端で車の腹を擦ってしまいます。

1/6勾配の傾斜した車路では車高の低くなった車ではこういう現象が起きますので,良心的な自走式駐車場では上り始めの傾車路,上りきった傾車路と平らな床の折れ曲がり部分を緩勾配にして傾斜した車路を長くしています。

具体的には傾斜した車路の平均勾配を約1/7にして,各階駐車場の階高(高低差)の7倍の長さの傾車路を確保しています。

特に気をつけて頂きたいのは地下駐車場へアプローチする傾斜している車路の勾配です。
地下駐車場の床は地盤面より約4.5メートル~5メートル下がっています。

ですので地下駐車場が地盤から例えば5メートル下がっていましたら,下りる傾車路の長さは35メートル(5m×7倍)が必要です。

大切な車に傷を付けない為にもこの辺のチェックは重要ですので販売員の方にしっかりと聞いて下さい。

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