住戸内の電気設備への配慮-2

今回も前回に引き続き,電気設備の配慮が欠如している例のお話を致します。

分譲マンションで一番多い「田の字型」住戸を例にして御説明致します。

「田の字型」住戸は玄関からリビング・ダイニングまで長い廊下が有ります。
この長い廊下の照明のスイッチが2箇所しかないマンションが多いのです。

玄関に1個(1箇所)とリビング・ダイニングに入る手前に1個,計2個(2箇所)です。
これでは夜,外廊下に面した洋室-1から入浴の為に廊下の途中の洗面脱衣室に行く時に玄関に有る廊下照明のスイッチを「ON」にしても洗面脱衣室入口付近に廊下照明のスイッチが有りませんので「OFF」にできません。

廊下照明を点灯のまま入浴するか,またはリビング・ダイニング入口付近まで行って廊下照明スイッチを「OFF」にするしかありません。

この廊下の照明のスイッチは廊下の両端にしか設置していませんと先程もお話致しました様に非常に不便です。

この両端に設置してある廊下照明のスイッチは「3路スイッチ」と言ってどちら側のスイッチでも「ON」「OFF」できるのですが,この電気照明回路の途中には使えません。具体的に申し上げますと,この長い廊下の中央付近で廊下照明を「ON」「OFF」させる為には「4路スイッチ」が必要になります。「4路スイッチ」であれば廊下の途中に何箇所でも設置して「ON」「OFF」できます。

私は「田の字型」住戸の長い廊下では照明のスイッチは両端2箇所プラス中央付近に最低でも1ヶ所「4路スイッチ」を設置するのが電気設備設計の配慮だと思います。

更に付け加えるならば,廊下や洋室の照明スイッチは「OFF」にすると空間が真っ暗になり,「ON」にする時にスイッチの場所が見えないのです。

それを配慮したスイッチがあるのです。「ホタルスイッチ」と言って「OFF」すると緑色に光る発光ダイオード付きスイッチが有るのです。真っ暗な空間の中にほんのりと柔らかな緑色の光がスイッチの位置を知らせてくれているのです。

「3路スイッチ」や「4路スイッチ」にも「ホタルスイッチ」がありますのでそれを
採用して設置して欲しいと思います。

廊下の途中に「4路スイッチ」設置や「ホタルスイッチ」採用の配慮が欠けているマンションが実に多いので今回は皆様にウォッチする様に注意しているのです。

分譲マンションは長く暮らします。
若い時にはあまり気になりませんが,歳を重ねて行きますとこの様な配慮は必要なのです。

人が快適に暮らすには電気設備設計の細かい配慮は大切です。

モデルルームに行ったら良く確認して下さい。

次回も「電気設備」への配慮についてのお話を致しますので,楽しみにして下さい。

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