超高層マンションでの注意点-1

この処,私に依頼がくる「内覧会」同行チェックの物件には超高層マンションが増えてきました。

今回は設計者の感覚に疑問を感じた2物件の内の1物件のお話を致しましょう。

まず,1件目の超高層マンションは太い柱の外面が外壁面やバルコニーの手摺壁外面と同面(どうずら)になっている外観でした。

私の「内覧会」同行チェックはまず,住戸内に入って全ての部屋をざっと見てから各部屋を入念にチェック致します。全ての部屋をざっと見た時にびっくり致しました。

その住戸の洋室(1)の掃出し窓(窓の最下部が床面の位置まである開口する窓)の前にバルコニーが有り,その掃出し窓の中心の真ん前のバルコニーの先端に約1m角の柱が存在していたのです。

掃出し窓の幅を計測しましたら1.8mです。その窓の先のバルコニーに約1m角の柱が設置されているのです。窓の両脇40センチから光が入ってくるだけなので昼間でも薄暗い部屋になっていました。

よく超高層マンションの販売図面をみますとたまにこの様なとんでもない住戸が有ります。

特に塔状の超高層マンションの設計では構造計画を先行します。ですから柱の位置が決まってから内部の住戸配置をします。住戸配置が決まってから住戸プラン(間取り)を行います。

マンション設計の経験が豊富な人は超高層マンションの各フロアーの住戸配置作成時点で柱の位置には気を遣い住戸配置に注意を致します。

更に住戸内のプラン(間取り)の設計時点でも柱や梁の位置に配慮して計画を致します。
バルコニー側の柱の位置にも気を遣って住戸プランを作製して窓の位置を決めます。

この超高層マンションの住戸プランを再度見ましたらかなりこの様なケースの住戸プランが多かったのには驚きました。

この様な事に何の拘りも持たずに設計されたマンションは至るところに住いとしての配慮がなされていないケースが多いのです。

超高層マンションの購入を検討している方は,住戸プランを良く見て外側のバルコニーの柱の有るところに窓が設置されていないかを注意して下さい。

次回も超高層マンションで設計者の感覚に疑問を感じた2物件の内のもう1物件のお話を致しましょう。

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