「ペット可」のマンションの注意点

最近の分譲マンションは「ペット可」が増えてきましたので,今回は「ペット可」の場合のマンションの注意点をお話致します。

ペットと言えば大抵は「犬」か「猫」です。この「犬」や「猫」が好きな人は問題ないですが結構,嫌いな人がいますので設計時点で,ペットが嫌いな人への配慮が必要です。

まず,エレベーターです。ペットが嫌いな人はあの狭いエレベーターに一緒に乗るのは嫌なのです。

ですから,「ペット可」のマンションのエレベーター内の操作パネルには「ペット同乗」のボタンを付けています。
ペットと一緒にエレベーターに乗ってそれを押すと各階(全階)のエレベーターホールの操作パネルに「ペット同乗」のランプが点灯します。

ペットが嫌いな人はそのランプの点灯を見て,他のエレベーターに乗るか1台しかエレベーターがない場合は乗り過ごします。

「ペット可」のマンションではエレベーターや1階外部の「ペット用足洗い場」までは気を遣って設計しているのが多くなりましたが,各住戸バルコニーの所にほとんどの物件が気を遣っていないのが現状です。

先日,「ペット可」のマンションの「内覧会」同行チェックで住戸のバルコニーに有る隣戸との隔て板の下端の隙間寸法を測りましたらバルコニーの床から10センチも上がっていました。
10センチの隙間ですと「小さな犬や猫」は簡単にくぐり抜けます。

そして,バルコニーの先端に有る雨水排水用の側溝(排水溝)の底が,バルコニー床の高さよりも更に下がっています。だいたい深さは水勾配が付きますので3~5センチです。

先程の隣戸との隔て板の下端の隙間の寸法が側溝の所では更に大きくなり14センチ位有りました。私は早速,ゼネコンの方に「隣戸との隔て板の下端の隙間寸法は全て5センチ以内に改修して下さい」と御願い致しました。側溝の所は隙間が大きいので側溝の底から3センチ位上げて「餅焼き網」みたいな物を付けたらどうかと進言致しました。

住戸での内覧会チェックの後,1階で私の「是正指摘事項」の打合せで売主が「モデルルーム」と同じですからこの「指摘事項」は出来ませんと言われました。この言葉は売主の常套句ですので私はすかさず「モデルルーム完成時点で検討会を行なわなかったのですか?」と問い質しました。そして「ペット可で売るマンションのバルコニーに隣戸との間に10センチ以上もの隙間が有れば当然小さな犬や猫は隣戸へ侵入してしまいますよ。その辺の配慮がなされていないのですから,是正工事をして下さい。」と御願い致します。

大手でも三流の売主は「屁理屈」を言って是正工事をしてくれませんが,大手や中堅でも一流の売主は私の理論を素直に認めて是正工事をしてくれます。

これから,「内覧会」シーズンに入りますので,「ペット可」のマンションではバルコニーの隔て板下端の隙間寸法に注意して下さい。

「ペット可」の新規分譲マンションのモデルルームでも同様にチェックが必要です。

連載コラム

特集

もっと見る