「派遣社員」が付添同行の「内覧会」

本年最初の大規模物件での「内覧会」同行チェックで驚いた事をお話致します。

先日,今年最初の「内覧会」同行を致しました。依頼者の住戸の「内覧会」チェックに付添い同行してくれましたゼネコンの人がどうも変でした。

私が質問しても曖昧な返答しか返ってきませんでした。

例えば,「この納まりは御社のスタンダードなのですか…?」って御聞きしても「多分そうだと思います」という曖昧模糊とした回答でした。

通常,大規模物件の「内覧会」に付添ってくれるゼネコンの人はそのマンションの現場員だけでは人数不足で同じゼネコンの他の現場の社員が応援に来る事はよくあります。その場合は同じゼネコンの社員ですので自社の納まり等は良く知っています。質問してもキチンと回答してくれます。

処が先日の「内覧会」に付添い同行してくれたゼネコンの人の対応や回答が,他の「内覧会」に付添ってくれる人とは雰囲気が違ったのです。

服装はそのマンションを工事したゼネコンの現場作業着を着ていましたが,こちらの「是正指摘事項」に対してどの様に「修正工事」を行うかを質問しても,正確な回答が無くやたら時間を費やしていました。

私は途中でこの人に付添ってもらっても埒が明かないと思いその人に「この現場の人ですか?」と質問致しました。返ってきた答えは「NO」だったので,早速その人に「この現場の方を呼んで下さい。」と頼みました。

15分程してから,そのマンションの工事現場員が来まして「是正指摘事項」に対しての修正工事のやり方を色々質問致しましたら,てきぱきと回答してくれました。
また付き添いの人が2名になったのでチェック作業がスムーズに進みました。

それでも,そのマンションの「内覧会」同行を依頼した方の住戸の「是正指摘事項」が90数項目出まして,住戸のチェックで費やした時間は6時間強,その後打合せ室で修正事項の再確認等に1時間強かかり午後1時に始めて終了したのは午後8時半を過ぎていました。

私の「内覧会」同行チェックは納まりの悪い所を重点的に指摘して,依頼者の方には「傷」や「汚れ」をチェックしてもらいますので「内覧会」同行チェックと後の打合せに費やす時間は通常,合計で4~5時間です。

住戸チェック終了後,打合室へ行く途中で当初から付添ってくれた人に「貴方はこのゼネコンの方ですか?」と質問致しましたら「いいえ,派遣会社から派遣されて来たのです。」と言われたのでびっくり致しました。

購入者が一世一代の高価な買い物をしてその住戸の「内覧会」チェックに付添う人がそのマンションの内容の知識を持たない一時しのぎの「派遣社員」とはあまりにも顧客軽視です。

その「派遣社員」はチェック後の打合せでも無言で,後で付添ってくれた現場員との懸案事項の遣り取りに時間がかかり,売主を呼んで参加してもらい私は修正工事の正当性を主張しスムーズに受け入れてもらいました。

私は「内覧会」同行チェックの付添者に「派遣社員」を使う事は絶対に有ってはならない事だと思います。

変な例えですが「トヨタ」の車を購入して,納車の時に「トヨタ」の社員で無い人が納車チェックをしている様なものです。自社製品の事が分からない人をチェッカーとして使うのはどうかと思います。

物件を知らない人が立会いチェックすれば当然こちらからの質問の回答が曖昧で購入者に不信感や不安感を与えます。

私はずうずうしいので途中からこのマンションの現場員に付添いを要求して来てもらいましたからよかったですが,来なかったら更に多くの無駄な時間を費やしていたと思います。

この様に購入者に不快な思いをさせない様に,売主側よりゼネコンへ「内覧会」の付添者はそのマンションを施工したゼネコンの社員に限定する事を強く要望すべきだと思います。

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