「誠実に勝る近道無し」

皆様,新年明けましておめでとうございます。

このコラムが始まったのが2004年12月13日ですのでもう丸3年以上経ちました。
2008年から4年目に入ります。

このコラムの第一号のタイトルが「内覧会同行チェックは手遅れ!」でしたが,皆様読んで頂けたのでしょうか…? 未だにその様なケースが多いのには残念です。

2008年初めてのコラムですので,購入予定者やマンションディベロッパーの方に「もの作り」の基本精神のお話を致します。

私は大きな設計事務所で30年間弱マンションの設計・監理を行ない,2000年に体調を崩し設計部長で退職致しました。その後,2002年に「碓井建築オフィス」を立ち上げ,マンションの「商品企画」「設計監修」やディベロッパーへの「アドバイス」を主な業務にし,更に購入者向けにも「購入相談」「現地同行」チェックや「内覧会」同行チェックを行っています。

私の信条は「誠実に勝る近道無し」です。

この言葉は私の恩師から言われた言葉で未だに実行しています。

事業主,設計者や施工者等が誠実に作り上げたマンションは直ぐに分かりますし,購入者も肌で感じて売れ行きが良いのです。

マンション等の建築物を「予算内」で誠実に作る事は大変な作業ですが,誠実なマンションを作れば自ずと良い結果が表れてきます。

よく見かけますのがマンションのモデルルーム・販売事務所が販売価格に相応せずに立派なつくりでお金をかけて集客しているケースです。この様な物件は購入者には気が付かない大切な部分の仕様を落としている事が多いのです。また,販売員の説明もあまり誠実さが伝わってきません。会社の体質が不誠実なのです。売ってしまえば後のアフター対応や問題が起きた時の対応がとても悪い事が多いのです。

この様な不誠実な会社は近い将来は淘汰されるでしょう…。

最近は一部の中堅ディベロッパーが誠実なマンションを作って,大手の不誠実なディベロッパーの物件より売れ行きが良い傾向が出てきました。

中堅ディベロッパーは社長の人柄が会社の体質や物件に大きく反映致します。社長が誠実な方ですと自ずと物件も誠実に作り上げますし,アフター対応も良いのです。

私は中堅ディベロッパーに「設計監修」や「アドバイス」を依頼された時はまず社長さんに会わせていただきます。30分話せばその方の人柄が分ります。誠実な社長さんなら御仕事をさせて頂きますが,そうでない場合は私の仕事が徒労に終わるので,きっぱりと断ります。

昨年は不誠実な事件が沢山有りました。不誠実に物事を進めれば信用を落とし会社は傾いてきます。信用を落とすのは一瞬ですが,落ちた信用を回復させるには10年かかります。

ディベロッパーの方々2008年は「誠実に勝る近道無し」を肝に銘じて良いマンションを供給して下さい。2008年はマンション業界にとっては厳しい年ですので「誠実」を疎かにすれば顧客に淘汰されます。

私が「誠実に勝る近道無し」を信条にしていますと言いますと,青臭いと言う方もいらっしゃいますが,この信条を一生保ち続け悔いの無い人生を送るつもりです。

2008年もこのコラムを続ける所存でございますので,皆様の御支援を御願い申し上げます。

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