マンション選びの優先順位-2

今回も前回に引き続きマンション選びの優先順位のお話です。

前回ではマンション選びの優先順位の第一重点項目は「立地」ですとお話致しましたので,今回はマンション選びの優先順位の第二重点項目の御説明を致します。

マンション選びの優先順位の第二重点項目は「売主・事業主の選定」です。

私がこの事が言える理由は,約30年前より大きい設計事務所でマンション設計を行い,2000年にその設計事務所を辞め,「碓井建築オフィス」設立し,現在本業として設計監修業務を行なって沢山の売主・事業主と仕事上での多く経験が実際に有るからです。

ですので,分譲マンションの良し悪しは売主・事業主の体質及び価値観に依るものという事が経験則で判断できました。

また,本業の傍ら,個人の購入予定者を対象にした「現地同行」サービス(住いサーフィンコラム欄参照)を行なっていますがその時にも設計図書一式を隅々までチェック致しますと売主・事業主の良し悪しが判断できます。

約30年前も現在も大手の売主・事業主の体質や価値観は良くも悪くもあまり変わっていません。むしろ中堅の売主・事業主の一部の会社の体質が若干良くなりつつある事です。

ここで,一つ御注意を申し上げたいのは,素人の方は売主・事業主の会社と販売会社を混同している事です。

販売会社は売主・事業主の代理で販売のみを主に行なっていて商品企画や仕様を決める時点では参加していない事が多いのです。

売主・事業主が商社や分譲マンションの商品企画の経験が少ない中堅の不動産会社の場合には販売会社の販売担当者が商品企画や仕様決定の打ち合わせに参加しています。

販売会社が大手で有名でも売主・事業主が中堅で知名度が低い場合もありますので,あくまでも売主・事業主の良否を確かめる事が大切です。

何故,私が分譲マンションの売主・事業主にこだわるかの理由をここで説明致します。

売主・事業主の会社の価値観が低いと,優秀な良いマンションの設計をする設計事務所やゼネコンの設計部が商品企画や基本計画を行なっても,彼らの優秀な能力を発揮できずに最終的には売主・事業主の低い価値観の計画に軌道修正させられます。

私は優秀な設計者では無かったですが,良いマンションを設計していた自負はあります。

以前在籍していた設計事務所の営業が,あまり評判の良くない大手の売主・事業主からマンション設計の受注をしてきますと商品企画時点でやはりこちらの良い提案を受け入れずにその売主・事業主の言いなりの「図面書き屋」にさせられました。そういう物件は購入者から見て魅力が無いので結局,竣工までに完売せずに売れ残りました。

また,「現地同行」サービスを行って設計図書を見ても未だその傾向が多いです。設計事務所或いはゼネコンの設計部が超一流で優秀な会社なのですが,売主・事業主が大手でも三流ですと,設計者の優秀さが設計図書のどこにも発揮されていないのが多いのです。そういう設計図書を見ますとがっかりしてしまい,設計者の無念さがひしひしと伝わってきます。

これらの理由で私はマンション選びの優先順位の二番目は売主・事業主だと言っています。

大手の売主・事業主の中にも低い価値観を持った会社は沢山有ります。素人の方がそれを見極めるのは難しいですので,友人知人で不動産会社や建設会社に勤めている人に尋ねてみるのが良いでしょう。

身近にそういう人が居なければ私に相談して下さい。(「購入相談」サービス。有料ですが…)

マンションは一世一代の高価な買い物ですのでなるべく多くの情報を集め判断して購入しないと後々の後悔は大きく毎日のマンションライフが快適になりません。

売主・事業主の情報は大切です。

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