「グリコのオマケ」付きマンション

団塊の世代の方なら「グリコのオマケ」と聞きますと郷愁をおぼえるのではないでしょうか…。

私が幼少の頃のお菓子と言えばキャラメルで売れ筋商品は「森永」と「グリコ」のものでした。味は若干「森永」の方が良かったのですが「グリコ」のキャラメルの箱の上に小さなおもちゃの入った箱(オマケ)が付いていたので,私は母からお金をもらうと「オマケ」を期待して「グリコ」の方を買った記憶があります。

現在のマンションもこの手法を真似て,マンションの住戸プランはどの会社も似たり寄ったりですので共用部分や専用部分(住戸)に競合他社より多く「グリコのオマケ」で購入意欲をかき立てています。

住戸内の設備の「オマケ」はもうほぼ付ける物が無いくらい付いています。処が,表面的に見える所だけなので今後は是非24時間換気の吸気と排気の熱交換器は設置して欲しい代物です。

住戸プランや設備ではもはや競合他社に勝てない物件は,共用施設の充実と言って「グリコのオマケ」を付けています。

この共用施設の「グリコのオマケ」で一番建築費,ランニングコスト,メンテナンス費や清掃費がかかってほとんど入居者に利用されない施設が「温泉」(スパ)です。

東京近辺はどこを掘っても地下1000メートル位で「温泉」が出てきます。その掘削費用は莫大です。

マンションの共用施設に「温泉」(スパ)を付けるのには賛成できかねます。

先程も申し上げた様に「温泉」を掘削する費用や「スパルーム」の建築費用,設備費用はマンションの売値を押し上げますし,設備のメンテナンス,ランニングコストや清掃費用は毎月の管理費で補うので割高になってしまうのです。

「温泉」(スパ)付きマンションの管理人に入居者の使用状況を聞きましたら,そのマンションの全住人の中のほんの僅かの人(約7%未満)がたまに使っているとの事でした。更に,使用する人が年々減っていくそうです。

同じマンションの住人に自分の裸を見せたくないという女性は多いですし,「温泉」(スパ)は家族や仲の良い友人とくつろぐ所です。住戸内にお風呂が有るのにわざわざ共用部分の「温泉」(スパ)に行く人はかなり少ないと思います。

以上の理由でマンションの共用部に「グリコのオマケ」としての「温泉」(スパ)はディメリットが多く必要ないと思われますので,「温泉」(スパ)付きマンションは避けた方がよいのではないでしょうか…。

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