台形型の住戸は要注意

この処,新規分譲マンションの売れ行きが鈍ってきている様です。特に郊外の最寄駅から遠い物件はかなり販売では苦戦を強いられているとの事です。

現在,分譲しているマンションは昨年末~本年初旬に高値で土地を購入し,工事費もかなり割高で契約している物件が多いのです。

その結果,購入者の手が届く価格の住戸を計画する為に容積の99.99%消化,専有率(専有面積/延床面積)の極力アップと住戸面積の圧縮が顕著に現れています。

専有面積を節操なく最大限確保致しますとそのしわ寄せはマンションの場合,異形な形状の住戸が出来てしまうのです。

特に妻側(建物の両端)の住戸にこの傾向が出てきています。

その土地の建築規制の極限までに計画致しますので,長方形型住戸の角が日影規制よりはみ出し,斜めにカットして台形型住戸になってしまっているケースが多々生じています。

台形型住戸は住戸内のどこかの部屋が台形型になって,部屋の壁と壁が直角に交わっていないのです。

具体的に申し上げますと,洋室の外廊下側の壁は住戸内の他の壁と並行ですが妻側の壁は斜めに交わってきますので狭い5帖程度の部屋が台形状になり,とても使い辛くなります。
例え5帖(8.1m2)表示の洋室でもその広さを有効に使えません。

洋室等の部屋の中に置く家具は4隅が直角になっています。ベッド,机や本棚等すべて4隅の角は直角です。

4隅が直角の家具を平面上斜めになっている壁の所に配置致しますと他の家具との間にデッドスペース(使えない場所)が生じてしまい,他の家具配置が困難になります。

5帖の広さ部屋でも台形状ですと家具配置致しますと4帖強の広さの部屋より使い勝手が悪くなります。

リビングダイニングでも平面上に斜め壁が有りますと,家具配置が困難でアチコチにデッドスペースが生じて部屋の広さを有効活用できません。

台形型の住戸は各部屋に手持ちの家具が置けるか充分検討を要しますので,注意して下さい。

お詫び:
このコラム107号「2006年の最優秀マンションは…」に於いて世田谷区の条例で「既存不適格建物」になる事を調査せずに「マスタービューレジデンス」を優秀マンションと評価してしまった不手際をお詫び致します。

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