マンションの隣戸間の戸境壁の仕上げについて。-1

マンションのクレームで一番多いのが音の問題です。特にこちらの寝室の脇に隣戸の浴室,台所やトイレが有ったら要注意です。まずその様な住戸は避けるのが賢明です。

しかし,どうしてもその様な住戸が気に入ってしまった場合は隣戸間の戸境壁のコンクリート壁の厚さと仕上げ仕様を検証して下さい。

寝室の脇に隣戸の水周りが有る場合は最低でも,コンクリートの壁厚さは20センチ以上ないと夜中お隣さんがシャワー等を浴びたらその音で安眠できません。

また,エレベーターシャフトが寝室の脇に有りましたら最低でもコンクリート壁厚さは25センチ以上ないとエレベーターのドアーの開閉音等が聞えます。

さて,ここで問題なのがコンクリート壁の厚さだけでは遮音性は維持できない事です。大切なのはこのコンクリート壁に直にビニールクロスを貼っているかどうかなのです。直(じか)にビニールクロスを貼っているのが一番遮音性は高いのです。

このコンクリート壁に直にビニールクロスを貼っていないマンションを結構見かけます。そのケースはコンクリート壁の表面の仕上がり精度が悪いのでコンクリート壁面から6~7センチ離れた所にプラスターボードを貼って平らに仕上げそのボードにビニールクロスを貼っているマンションです。

これはコンクリート壁とボードの間の空気層が両隣(両側)で共振現象を起こし,遮音性が落ちるのです。これはほとんどの大手ゼネコンの技術研究所で実験された事実です。

この手のマンションは同じ帖数表示でも実際の内法(うちのり)寸法は6~7センチ少ないので部屋が狭くなってしまいますのでこの様なマンションはお勧めできません。

尚,こちらの寝室の脇が隣戸の寝室でも隣戸間の壁はコンクリート厚18センチ以上有り,その表面に直にビニールクロスを貼ってある物は大丈夫でしょう。

次回は隣戸間の戸境壁がコンクリート壁ではない乾式壁についてのお話を致します。

連載コラム

特集

もっと見る