マンションの外壁はダブル(複列)配筋のコンクリート壁が良い

最近にわかに増えてきましたのがマンションの外壁にALC版(気泡軽量コンクリート版)の採用です。

超高層(高さ60M以上)の建物であれば軽量化しなければならないので外壁等にALC版の採用は止むを得ませんが,それ以下の高さの建物の外壁にALC版を採用しているのは疑問が有ります。

ALC版は鉄筋では無く鉄線が入っていて,コンクリートを泡立てて軽量化した板です。厳密に言えばこの板は鉄筋コンクリートとは言えないと思います。

耐久性や耐衝撃性はダブル配筋のコンクリート壁よりも落ちます。ですのでマンションでこのALC版はバルコニー側と外廊下側の住戸の外壁にのみ用いており,妻側(建物の両サイド側)のバルコニーや外廊下等が無い所には用いておらず,耐久性の有るダブル配筋の鉄筋コンクリート壁を採用致しております。

こういうマンションは工事費削減の為に外壁にALC版を用いているとしか思えません。
ALC版の使用を正当化するので有れば妻側壁だけは何故ダブル配筋のコンクリート壁を採用するのか理解に苦しみます。

ALC版は工場で作成していますので,1枚の幅が90センチ~1メートル位です。ですので版と版の継ぎ目はコーキングを打っています。このコーキングが切れますと雨水が浸入してきます。

ダブル配筋の鉄筋コンクリート壁ならば3メートル以内に誘発目地を設けて地震時にそこに割れが入る様にして誘発目地にコーキングをして雨水の浸入を防いでいます。その方が耐久性,耐衝撃性も強いのです。

マンションをこれから購入する方は外壁がダブル配筋鉄筋コンクリート造であるか,確認して下さい。姑息なパンフレットでは外壁:ダブル配筋鉄筋コンクリート造(一部ALC版)と書いてありますので要注意して下さい。

但し,地震の多い我が国では高さ60M以上の超高層マンションの外壁はALC版を用いるしか有りません。

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