「高級マンション」と「高額マンション」の違い

この処,分譲マンションの価格が異常に上がっています。用地価格の高騰と建築費が上昇した為と思われます。

かなりの都心から離れた立地で専有面積75m2から80m2代3LDKで1住戸の価格が約8000万円以上という「高額マンション」がアチコチで現在新規分譲されています。

1住戸の価格が8000万円以上といえば本来は「高級マンション」です。処が,先程申し上げたマンションはほとんどが「高額マンション」で高級ではないのです。

さて,ここで「高級マンション」と「高額マンション」の違いを皆様に御説明致します。

「高級マンション」はまず立地が高級な場所である事です。東京で言えば都心3区(千代田区,港区,中央区)や渋谷区,目黒区,文京区,世田谷区,杉並区の中の一部のブランド地区です。

そして「高級マンション」の住戸プランはP・P分離が原則です。P・P分離とは住戸内のプライベートゾーン(寝室,洗面室や浴室等)とパブリックゾーン(リビング・ダイニングルーム,台所やユーティリティー等)を玄関の所で分離しているプランです。

また,例えば住戸の玄関を入った真正面に寝室や洋室の扉が有ったらそれは「高級マンション」の間取りではありません。「高級マンション」の住戸の玄関には「ウエルカムフラワー」(生花)が飾れる棚やニッチ(壁面を半円または方形にくぼめた部分で彫刻などや花を飾ったりする所)が設けられているのが本来です。

設備に関しても「高級マンション」には壁掛けエアコンは有りません。外気の給気と室内の排気を熱交換してから住戸内全てを冷暖房するのです。住戸の部屋の室内外壁側に吸気口などという醜い物は絶対に存在しません。第一種機械換気システム(給排気共機械換気)を採用して各部屋に冷暖房された新鮮空気をダクトでサプライしているからです。

「高級マンション」に対して「高額マンション」は立地にはこだわりはほとんど有りません。

プランはほとんどが建物を羊羹の輪切りにして住戸の間取りは30年前から大衆マンションに用いられている「田の字型住戸」(このコラムの7号参照)です。仕上げ材だけ「年増の厚化粧」で「高級マンション」で用いられている物を採用している事が多いです。

「高級マンション」は年月が経ってもビンテージになり資産価値の目減りは少ないのですが「高額マンション」は年月が経つと資産価値の下落は大きいのです。

「高額マンション」を買える方はちょっと背伸びすれば「高級マンション」が買えるのですから良く注意して見極めて下さい。

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