サッシュ下端に「水切り皿板」は重要

これからゴールデンウィークにかけて沢山の新規分譲マンションのモデルルームがオープンになります。

このコラムをお読み頂いている方々も,モデルルーム巡りをされるのではないかと思い今回はその物件の良し悪しが超簡単に分る方法をお話致します。

通常,販売事務所に行きモデルルームに案内されましたら住戸内を見て「ハイ」終わりという方が多いのでどの売主のモデルルームもほとんど同じに見えます。

売主が分譲マンションという建築物に対して良心的に作っているかを簡単に判断できるのはリビング・ダイニングルームの大きな「掃出し窓」(人間が出入り出来る床まで開いている窓)サッシュの外部の納まりです。

リビング・ダイニングルームの「掃出し窓」サッシュを開けてバルコニーに出て下さい。
バルコニーに立って「掃出し窓」サッシュの外部下端を見て下さい。

「掃出し窓」サッシュの下端にサッシュと同じ材質・色の「水切り皿板」が設置してあれば合格です。

この「水切り皿板」とはどういう役目をする物かを具体的に御説明致します。
雨が降った時にサッシュのガラスに付いた雨水が下に流れてきます。そのサッシュ下端で垂れてきた雨水をバルコニーの床に流す役目をしています。

「水切り皿板」の材質はアルミで,大きさはサッシュ下端より外部方向に奥行き約10センチ程度,幅がサッシュ幅より約2~3センチ程度長い物で形は手前に傾斜している物です。

これが設置されていませんとサッシュのガラスに付いた雨水が下に流れてサッシュ下端から「コーキング」(サッシュとコンクリートの隙間を防水する樹脂製の充填材)に伝わってバルコニーに流れてしまいます。

問題はこの「コーキング」です。「コーキング」は紫外線,温度差や地震時の揺れ等で約3~5年位で経年劣化し「ひび割れ」致します。ですので,このコーキングに雨水が一時的に大量にかかりますと「ひび割れ」している所より住戸内部に雨水が浸入してしまうのです。

「水切り皿板」はその様な事故を防止する為の重要な物ですし,これが有れば修繕積立金の減少が少なくて済みます。

外廊下側の腰窓のサッシュ下端も「水切り皿板」は同様に必要ですのでモデル住戸を出た時にチェック致しましょう。

ほとんどのマンションは腰窓には「水切り皿板」を設置していますが,リビング・ダイニングの「掃出し窓」サッシュ下端には設置していないケースが多々有りますので要注意です。

1ヶ所5千円~1万円程度の物で建築物には大切な物です。こういう素人が気づかない所でコストダウンする売主の物件は避けた方が賢明だと思います。

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もうひとつ,前回も御知らせ致しましたが,「読売ウィークリー」4月16日(月)発売号より「ここで差がでる,マンション選び」というコラムの連載を始めましたので御覧戴ければ幸いです。

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