浄水器水栓の配慮不足に要注意

前回の最後に今回御説明すると申しました浄水器用カラン(水栓)の配慮不足についてのお話を致しましょう。

浄水器のカランも購入者に細かい気配りがされているかどうかが素人でも判断できる数箇所の内の1ヶ所です。

特に今回のお話も内覧会シーズンなので御自身で内覧会チェックをされる方には必見です。

前回と同様に内覧会で購入された住戸へ行きましたらキッチンの流し台のメインカランと浄水器用カランをチェックしてください。

前回のお話とダブりますが最近ほとんどの内覧会で「是正指摘事項」に記入するのは,キッチンの流し台のシンクに付いているメインのカラン(水栓)と浄水器用のカランの配慮不足の件です。

前回はメインのカランのお話を致しましたので,今回は浄水器用カランの配慮不足の事を具体的にお話致します。

まず浄水器カランで問題の多いはこの浄水器用のカランから水が出る逆U字型の吐水口(スパウト)の首振り角度が360度の物が設置されている事です。

逆U字型の吐水口(スパウト)がシンクの外側までクルクルと回ってしまうのです。

前回のメインカランと同様に,もし入居者がこの吐水口の向きがシンクの外側になっているのを気付かずにハンドル(蛇口)を廻したら流し台のカウンター上は水だらけになり,その水が床に垂れてしまいます。

下手をすれば下階の住戸へも漏水する恐れが有ります。ですからこの水が出る逆U字型の吐水口の首振り角度を調整する角度調整器を付けなければならないのです。

困った事に,ほとんどのマンションの浄水器用カランの水が出る逆U字型の吐水口には首振り角度調整器を付いていないのです。

そして浄水器カランには更に問題が有ります。

この浄水器用カランの吐水用ハンドルは横向きに付いています。そしてその吐水用のハンドルに長さ5センチ弱のレバーが付いていて回し易くなっているのです。

処が,このレバーの角度が問題なのです。このハンドルのレバーが水平の位置にありますと水が出ないのですが,時計回りに回し上方の垂直の位置にしますと水が勢い良く出てきます。

このハンドルに付いているレバーの位置が問題なのです。

最近のマンションのシンクにはステンレス板に穴を明けた板状の「水切りまな板」が付いています。この「水切りまな板」を先程の浄水器カラン側に置いて持ち上げますと浄水器カランのハンドルレバーが持ち上げられて時計回りに回転して水が吐出してしまうのです。

この件も浄水器用カランのハンドルレバーの位置を変更すれば起きない現象です。浄水器用カランのハンドルレバーの位置が垂直位置で止水し,時計回りに廻し水平の位置で勢い良く吐水する様な仕様にすればよいのです。

私も昔,設備設計のチェックミスで同じ失敗をしたので強くは非難できませんが,設備設計者も気を付けてくれればこの様な問題(欠陥)は起きないのです。

設備機器の仕様書内の浄水器用カラン欄に特記で「逆U字型の吐水口には首振り角度調整器を設置の事」「ハンドルレバーの位置が垂直位置で止水する事」と書いておけばこの様な現象は起きないのですから設備設計者が現場で打ち合わせして機器の承認をする時に注意すればよいのです。

この件も前回のメインカランの配慮不足と同様なので内覧会で「是正指摘」を致しますと,良心的なゼネコンや売主の場合は「直ぐにメーカーを呼んで直します。」と言ってくれます。

しかし非良心的なゼネコンや売主の方は「モデルルームと同じですので修正工事は致しません。」と回答してきます。

購入者の方は前回私が申し上げた様に「モデルルームでこの欠陥を発見し直ぐに修正するのが,売主,設計者や施工者の義務ですよね。発見できなかった欠陥をそのまま購入者に押し付けるのは筋違いではないですか…?」と強く修正工事を依頼して下さい。

流し台のメインカランや浄水器用カランの吐水口の首振り角度等は素人の方でも直ぐチェックできますので内覧会やモデルルームで実行して下さい。

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