キッチン水栓の配慮不足に要注意

また,今回も購入者に細かい気配りがされているかどうかが判断できる数箇所の内の1ヶ所を取り上げて御説明致します。

特に今月は内覧会シーズンなので御自身で内覧会チェックをされる方には必見です。

内覧会で購入された住戸へ行きましたらキッチンの流し台をチェックしてください。

最近の内覧会で「是正指摘事項」になるのは,キッチンの流し台のシンクに付いている水栓(カラン)に問題有りの件です。

最近のマンションの流し台のカランの位置はほとんどシンクの中央に設置されていません。

理由はシンクの中央部分には,スポンジやタワシを置くステンレス製の網カゴが設置される様になりましたので,シンクの中央にカランが設置できなくなったのです。

この様な事情で流し台のカランがシンクの中央より約20センチ強程度,左方向か右方向に設置される様になったのが問題を引き起こしています。

何が問題かと申しますと,流し台のカランの吐水口の首(スパウト)の首振り角度です。

この流し台カランの吐水口の首振り角度はシンクの中央に設置される様に設定されていますが,左右どちらかに寄って設置されますと問題が生じます。

例えばシンク中央より左側へ約20センチ強,寄った所に設置されていますと,シンクの吐水口の首がシンク左端より更に左側のカウンター上まで振れてしまうケースが多いのです。

流し台のカランから水を出している時に何かの拍子で,吐水口のスパウト(首)がシンクの外側に振れてしまったら流し台のカウンターは水浸しになり,更にその水が台所の床まで落ちたら大変な事になります。

下手をすれば下階の住戸へまで漏水する危険性まで有ります。

これは明らかに設備設計者及び設備施工者の配慮不足です。

この件を内覧会で「是正指摘」を致しますと,良心的なゼネコンや売主の場合は「直ぐにメーカーを呼んで直します。」と言ってくれますが,非良心的なゼネコンや売主の方は「モデルルームと同じですので修正工事は致しません。」と回答してきます。

この様な回答をされたら私は「モデルルームでこの欠陥を発見し直ぐに修正するのが,売主や設計者の義務ですよね。発見できなかった欠陥をそのまま購入者に押し付けるのは筋違いではないですか…?」とお答えして絶対に修正工事を依頼致します。

この件は売主,ゼネコンや設備業者から水栓のメーカーに強く言えば吐水口の首振り角度を直す対応を早急に行なってくれます。

流し台のカランの吐水口の首振り角度は内覧会やモデルルームで良くチェックして下さい。

次回は浄水器のカランの配慮不足のケースの御説明を致します。

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