洗面化粧台の洗面ボールは陶器の方が良い

今回は購入者に細かい気配りがされているかどうかが判断できる数箇所の内の1ヶ所を取り上げて御説明致します。

モデルルームでまず洗面化粧室に入って見て下さい。洗面化粧台の洗面ボールが陶器製であれば設計者の気配りが行き届いています。

しかし,私が問題視しているのは最近のファミリーマンションに多いケースで洗面化粧台のカウンターと洗面ボールが一体になって樹脂で作られているものです。

このケースの場合,洗面化粧台のカウンターと洗面ボールが一体で克つ同色なので見た目は良いのですが将来の事を考えますと私は賛成できかねます。

ここでその理由を申し上げます。

洗面ボールが樹脂でできていますと汚れ易いのです。特に冬場は乾燥していますので静電気が発生して汚れが附着し易いのです。

また,洗面ボールに附着する汚れで多いのがヘヤークリーム等の整髪材や女性の方が使われるハンドクリームや化粧品の液です。

これらが,洗面ボールにこびり付きますとスポンジ状のタワシや清掃ブラシ等で擦って落とさないときれいになりません。

樹脂製の洗面ボールの表面はコーティングで保護してありますが毎日スポンジや清掃ブラシ等で擦って掃除を致しますとそのコーティングが薄くなり,保護の役目を果たさなくなってきます。

洗面ボールに施してあるコーティングの保護材の皮膜が無くなってしまいますと,掃除をする度に表面の着色材を削ってしまい洗面ボールの色が変色してしまうのです。

洗面ボールが陶器製の場合はそういう現象はほとんど起きません。

陶器製の洗面ボールの表面はガラスと同様の上薬(うわくすり)を塗って釜で高熱処理されていますのでとても硬いのです。ちなみに通常の陶器製の便器も同様です。

ですから陶器製の洗面ボールの方が清掃には強いのです。便器と同様に硬いブラシで擦ってもガラス状の上薬はほとんどはげません。

マンションは何十年と住む訳ですので,今回の事は些細な事ですが設計者が入居者に配慮しているかが如実に判る所です。

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