「2戸1ELV方式」はこれからの主流

最近の分譲マンションを見ていますと住戸へのアプローチが「2戸1ELV方式」(にこいちエレベーターほうしき)が増えてきました。

これを読まれている方で「2戸1ELV方式」が分る方は不動産関係の方か建築関係の方位だと思いますのでまずは「2戸1ELV方式」の御説明から致しましょう。

「2戸1ELV方式」とはワンフロアーの2住戸に1台,エレベーターが設置されている住戸へのアプローチ方式をいいます。

例えばワンフロアーに10戸の住戸が有ればエレベーターの台数は5台になります。

「2戸1ELV方式」の大きなメリットをお話致しましょう。

まず外廊下が無いので通常の外廊下タイプ住戸の場合は外廊下側の部屋のプライバシーが確保できませんが「2戸1ELV方式」の住戸ですとメインバルコニー側と反対側の洋室のプライバシーが確保できるのです。更にその洋室の外部にサブのバルコニーも設置できるのです。

また,「2戸1ELV方式」ですと住戸プランも「田の字型」ではなく「センターイン型」住戸になり住戸内の廊下が短くて済みます。

ここで「センターイン型」住戸について簡単に御説明致します。

「センターイン型」住戸とは住戸の奥行きの中央部分が住戸の玄関になっているもので,従来からよく有ります「田の字型」住戸は住戸の間口に住戸玄関が有るものです。

ですので「田の字型」住戸は住戸玄関からリビングダイニングまで長い廊下が必要なのです。

話を元に戻して「2戸1ELV方式」のメリットは更にエレベーターの待ち時間がとても短くて済みます。

こんなに良い事づくめの「2戸1ELV方式」にもディメリットは有ります。

例えば10階建ての100戸のマンションですと「2戸1ELV方式」の場合はエレベーターが5台必要ですが,通常の外廊下方式のマンションですとエレベーターは2台で済みます。

エレベーターのメンテナンス費用は1台に付き1ヶ月約5~7万円です。

先程の10階建て100戸の「2戸1ELV方式」のマンションですとエレベーターが5台有りますので1ヶ月のエレベーターメンテナンス費用は約30万円です。これを100戸の方が負担致しますので1住戸当り約3千円です。

外廊下方式の10階建て100戸のマンションですとエレベーターは2台ですのでエレベーターメンテナンス費用は1ヶ月約12万円です。これを100戸の方が負担致しますので1住戸当りは約1千2百円です。

10階建て100戸の「2戸1ELV方式」のマンションの管理費は1ヶ月に約1千8百円高くなります。

工事費もエレベーターが4本増えた分や諸々の費用で若干高くなります。

ちなみにエレベーター1本の費用は10階建て程度でしたら7~8百万円です。例え4本増えたとしても約3千万円です。100戸で割れば1住戸当り30万円工事費が上がるので販売価格は約45万円程度の上昇です。

私は「2戸1ELV方式」のマンションの1住戸当りの価格が50万円上がって,克つ毎月の管理費が約2千円上がっても「2戸1ELV方式」のマンションはアプローチも便利ですし,住戸内の廊下も短くなり更に住戸のプライバシーも守られるのでとても良いと思っています。

最近, 「2戸1ELV方式」の分譲マンションが増えてきているのは当然のトレンドだと感じます。

これから分譲マンションを購入しようとしている方には「2戸1ELV方式」をお奨めいたします。

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