愛知県名古屋市中区のマンションの解説

■名古屋市中区のマンション
 名古屋市中区は、同市のほぼ中央に位置し、総面積が9.38平方キロメートル、市内で3番目に小さな面積の自治区だ。同区の人口は2017年1月現在、8万4987人、総世帯数は5万5360世帯である。人口は東区に次いで少ない。

 中区は、1908年(明治41年)4月1日、名古屋4 区制施行により、東・西・南区と同時に誕生した。慶長年間のいわゆる“清須越し”による城下町のほとんどは、現在の中区のなかに所在しており、城と碁盤割を中心に発達した名古屋400年の歴史は中区の歴史でもある。

「尾張名古屋は城でもつ」と謳われた名古屋城は、区の北端にある。名古屋市では、金鯱をおく天守閣のある近世武家文化を体感できる屈指の名城として再生するため、世界的な文化遺産ともいえる本丸御殿を復元、2013年(平成25年)5月から玄関・表書院を公開し、2018年(平成30年)には城内全体を公開する予定だ。

 現在、名古屋城の掘割内には大規模な官庁街があり、桜通、錦通、広小路通、大津通などの主要幹線道路の沿線は、金融機関や商社などが立ちならぶビジネス街が形成されている。とくに金融機関の集積が特徴で、メガバンクの支店だけでも10店舗以上、地方銀行などを含めると区内に40店舗以上の銀行を抱える。区の北中部地域は、名古屋の行政・経済の中枢機能が集積する。

 区の中央部、栄地区から大須地区にかけては、商業施設や文化施設、娯楽施設などが集中する。栄地区には3つの百貨店や栄地下街などがあり、名古屋随一の繁華街を形成している。栄地区では、2013年(平成25年)6 月に「栄地区グランドビジョン」が策定され、新たな街づくり計画が進められる。その南の大須地区は電気街として有名である。

 区南部の金山地区は、2004年(平成16年)10 月の地下鉄名城線環状化、2005年(平成17年)の中部国際空港開港により交通結節点として重要性が増した。また、名古屋都市センターや名古屋ボストン美術館などの複合施設である「金山南ビル」に続き、金山総合駅北側には人々が集う交流の場として「アスナル金山」が誕生した。

 産業面で個性的ともいえる、丸の内・錦一帯の繊維雑貨卸売業、大須観音周辺の家具、既製服の卸売小売業、東別院から門前町一帯にかけての仏壇、仏具の卸売小売業、堀川、新堀川沿岸の木材商などの歴史的背景に支えられた中区伝統産業も健在である。

 名古屋城築城と同時に開削され、現在では区の西を流れる堀川は、かつて城下町の動脈運河として機能するとともに、住民のいこいの場として生活を支えてきた。現在は都心の貴重な水辺として、その復活を図るために、納屋橋地区において、昭和初期の建築物である旧加藤商会ビルが登録有形文化財に指定され、親水広場や遊歩道の整備が進められている。

 名古屋市中区は、名古屋大都市圏の中心地として商業、文化、行政機能などの都市機能が高度に集積した街区だ。名古屋城下町の歴史、文化を連綿と伝えながら発展している。

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