神奈川県川崎市中原区のマンションの解説

武蔵小杉駅周辺の再開発で一気に高層タワーマンション・タウンに変貌した
 川崎・中原区は南北に長い川崎市のほぼ中央に位置する。同区の大部分は多摩川に沿った平坦地域で、高津区や横浜市に隣接する井田地区には豊かな緑の残る丘陵地が広がる。中原区という名称は、江戸時代に中原御殿(平塚市)と江戸を結ぶ中原街道の中継地としての小杉に御殿と陣屋があったことに由来するという。
 歴史的、経済的、文化的に多摩川を県境として接する東京の影響を強く受けながら、産業、商業、交通、生活環境などが発展した。

 戦前、1935年に丸子橋が開通し、東京、横浜、川崎南部地域の郊外型住宅地として都市化が進む。同時に、商業地が形成され、中丸子に日本電気玉川事業所が建設されて以降、先端産業の工場進出が相次ぎ、蔵中原駅前に富士通信機(現在の富士通)が工場を建設するなど南武線沿線に多くの電気・機械の工場が進出した。
 現在では、武蔵小杉駅周辺に、富士通、キヤノン、NEC、三菱ふそうトラック・バス、ケーヒンなどの先端企業が集積している。

神奈川県・川崎市中原区のマンション
 2016年、神奈川県・川崎市中原区で販売された新築マンションは1317戸。同区で昨年販売した新築マンション相場価格は4810万円〜8036万円だった。同区内の中古マンション相場価格は1525万円〜7538万円だ。

 2017年8月現在、中原区の人口は、25万3728人、総世帯数は12万7795世帯だ。世帯構成では単身世帯が47%と多い。
 中原区の人口は2016年6月に、川崎市の行政区で初めて25万人を突破した。区内の武蔵小杉駅近くに林立するタワーマンションに30歳代以上のファミリー層、周辺部に20歳代の若者の転入者が増えた結果だ。東京や横浜の主要駅に乗り換えなしで通勤通学できる利便性で人気を集めている。

交通アクセスの良さから神奈川県市区別人口増加率トップを記録
 中原区そのものは、1972年(昭和47年)4月に川崎市が政令指定都市に移行した際に誕生した。
 川崎市の行政区は7つあり、中原区は再開発が始まった約10年前から毎年1000人から5000人超の勢いで人口が増加。7区の人口順位で2005年に1位となりその後トップを維持、面積14.81平方キロメートルで、人口密度も平方キロメートルあたり1万6901人で同市1位である。2015年の国勢調査では2010年と比べた人口増加率が5.8%と県内市区別で1位だった。

 武蔵小杉駅周辺の人口流入が進む住宅地は近年、タワーマンションなどの建設が一挙に進み、高度集合住宅を中心とした都市型住宅地へと変貌しているが、多摩川、等々力緑地、井田山など自然環境に恵まれた快適な生活環境が特徴となっている。

 同区の都市基盤は、早くから道路・鉄道ともに東西方向と南北方向の幹線が整備され、東京・横浜・川崎のいずれにもアクセスがいい。
 1926年に東京横浜電鉄(現在の東横線)が開業し、区内に初めて鉄道が走り、
翌年には南部鉄道(現在のJR南武線)が開業した。1945年には東横線に武蔵小杉駅が設置されるなど、区内交通の要衡となっていく。
 以降、武蔵小杉地区を中心に業務施設や商業施設の集積が進み、公共施設や医療施設も数多く立地している。ここ数年、武蔵小杉駅周辺の大規模な製造系事業所が移転したことに伴い、広域的な都市拠点の形成に向けた市街地再開発事業等による新しい街づくりが民間によって進められた。その結果、都市型住宅と商業施設を中心に都市機能が充実、街並みも大きく変貌し市内では川崎駅周辺に次ぐ拠点となりつつある。

川崎市の文化・スポーツ・レクリエーションの拠点
 また、同区は川崎市のほぼ中央という好立地のため、市民利用施設が集中しているのも特徴だ。なかでも、等々力緑地には市民ミュージアム、等々力アリーナ、そしてJリーグの川崎フロンターレのホームグランドである等々力陸上競技場などが整備され、川崎市の文化・スポーツ・レクリエーションの拠点を形成している。

 武蔵小杉駅周辺では、再開発による新しいまちづくりが進み、JR横須賀線武蔵小杉新駅が開業以降、横須賀線や湘南新宿ラインなどの乗り入れで、東京都心や横浜へのアクセスが、さらに便利になった。ただ、この新駅とJR南武線武および東急東横線・目黒線蔵小杉駅とは別物で、乗り換えにはJR新宿駅〜代々木駅間ほどの距離感がある通路を歩かなければならない。

 川崎市が実施した中原区区民意識調査によると、“買い物の便利さ”、“公園や緑の豊かさ”、“交通網の発達”、“静かな住宅地”、“公共施設が多い”、“保健・医療施設の充実”などが上位に挙げられ、中原区は住みやすく便利であると高い評価を得ているという。

 同区内の下小田中地区は、県内でも有数のパンジー生産量を誇り、古くから花物苗の生産が盛んである。品質面でも高い評価を受けており、かながわブランドやかわさき農産物ブランドの「かわさきそだち」に認定されている。1998年(平成10年)1月に、区制25年を記念してパンジーが「区の花」に制定された。


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