東京都稲城市のマンションの解説

■東京都稲城市のマンション
 2015年、東京都稲城市で販売された新築マンションはゼロ。同市内の中古マンション相場価格は2720万円~3490万円だった。
 稲城市の2017年3月現在の人口は、8万9178人。総世帯数は3万8857世帯だ。

 稲城市は、南多摩地区の東端にあり、東南部より西部にかけて神奈川県川崎市と接し、北は多摩川を隔て府中市、調布市に接し、西部は多摩市に接する。
 東京都心の新宿から西南約25kmに位置する。東西、南北ともに約5.3kmの同市総面積は17.97平方キロメートル。北の境界線に当たる多摩川を一辺として、ほぼ三角形のエリアだ。

 南側には多摩川に並行して標高約45から80mのなだらかな多摩丘陵(最高海抜162m)があり、また同市の中央部には三沢川が流れ、市を西北部と東南部に二分しており、大丸地区に谷戸川が西北部から東南部へと流れる。現在稲城市がある地域は比較的古くから人が住んだ土地であり、縄文時代の遺跡も多数発見されている。同市の大丸から多摩市連光寺にいたる斜面では奈良時代に、武蔵国分寺(国分寺市)や武蔵国府(府中市)で使用する瓦を焼いていた窯跡が発掘(通称大丸遺跡)されている。

 新宿から京王線で約30分という近さにも関わらずタヌキ、オオタカなど豊かな自然が残る大規模な里山で、東側は現在、区画整理組合方式による宅地開発が行なわれている。

 1889年(明治22年)、矢野口村、東長沼村、大丸村、百村、坂浜村、平尾村の六カ村が合併し稲城村誕生した。1929年(昭和4年)に南武鉄道(現在のJR南武線、立川~川崎間)が開通し、現在、同エリアには矢野口駅、稲城長沼駅、南多摩駅が開業している。1957年(昭和32年)、町制施行となる。1971年(昭和46年)に多摩ニュータウン稲城地区事業承認にともない市制施行となった。1974年に京王電鉄相模原線が開通し、京王よみうりランド駅、稲城駅が開業、新宿まで約30分のアクセスが実現した。

 稲城市に接する多摩川は、旧くから交通の難所で、多摩川の流域には、上流から下流に至るまで39カ所の「渡し」がつくられたとされる。稲城市域には、4カ所に渡船場がつくられた。上流から「是政の渡し」「常久河原の渡し」「押立の渡し」「矢野口の渡し」の4ヵ所だ。稲城と調布・府中を結ぶこれらの渡しの成立年代は、明らかではないが、是政と押立の渡し場は、江戸時代中期の『調布玉川惣画図』にも記載されており、古くから設置された渡し場である。
 市内の渡船場は、是政橋・多摩川原橋の架橋によって、昭和10年代には次々に廃止された。が、矢野口の渡しは、多摩川原橋開通後は、下菅の渡しと統合し、菅の渡しと名称を変え、1973年(昭和48年)まで営業が続けられた。是政、押立、矢野口の3カ所は常設の渡しであり、常久河原は、対岸の耕作地に出かけるための作場渡しだった。

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