東京都渋谷区のマンションの解説

2020年以降、渋谷駅周辺は大変貌するも、都心にあって広大な緑地を有する
 東京都・渋谷区は、東京都23区の西南に位置する。東京都心5区と表現する場合には、千代田・中央・港区の都心3区に、渋谷区と新宿区を加える。
 1932年(昭和7年)10月、渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町が合併し、東京市渋谷区が施行、東京35区のひとつとして誕生した。1943年(昭和18年)、東京都施行に伴い、「東京都渋谷区」となる。

東京都・渋谷区のマンション
 2016年、東京都・渋谷区で販売された新築マンションは1035戸。販売価格は6957万円~1億3440万円だった。中古物件の人気も非常に高く、相場は4341万円~1億4865万円。

働き盛り世代が半数を占める活力溢れる自治体
 2017年9月現在、渋谷区の人口は、同区発表によると22万4412人。そのうち1万106人が外国人居住者だ。総世帯数は13万6280世帯。
 昔から“渋谷は若者の街”といわれてきたが、「いまさら」という声も多い。しかし、渋谷区の人口構成を10歳ごとに区切った年齢別人口をみると、もっとも人口が多い世代は30歳代の4万4624人、次いで4万1388人の40歳代。このふたつの世代だけで人口の4割弱を占める。子育て真っ只中の中間管理職世代といえる。このふたつの世代に20歳代、2万8339人を加えると11万4360人となり人口の51.1%だ。渋谷区民は、バリバリの勤労者世代が半数を占める活気溢れる特別区なのだ。

 渋谷区の総面積は15.11平方キロメートル。区内には代々木公園や明治神宮など大規模緑地があり、新宿御苑の一部を加えると区全体の10%が緑地帯という緑豊かな自治体となっている。

 渋谷駅はJR山手線・埼京線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線が乗り入れる巨大な複合ターミナル駅だ。東横線・副都心線は地下駅となり、「渋谷ヒカリエ」など渋谷駅周辺は大規模な再開発が進められている。

 新宿駅に近い代々木や千駄ヶ谷は新宿のオフィス街・繁華街と一体となったビジネス街だ。
 また、北青山(港区)に隣接する原宿・表参道エリアは日本のファッションの中心地であり世界のハイブランドショップが建ち並ぶ。代官山周辺や恵比寿などには商業施設やファッション関連の産業が集積している。
 さらにその周辺には松濤や代々木上原といった都内有数の高級住宅地もある。同様に高級住宅地として知られる広尾は旧麻布区に起源を持ち、現在でも港区麻布と近い地域性を持っている。 一方、区内北部の甲州街道や京王線以北地区は中野区や新宿区に続く密集した住宅商業地区で、同区内の他の街とは趣が異なる下町的な住宅街といえる。

区庁舎建て替えとともに大きく変貌する渋谷
 現在、渋谷区役所本庁舎と渋谷公会堂は建て替え工事のため解体・新築作業が進められ、地上15階地下2階の新庁舎に生まれ変わる。
 区役所が生まれ変わるのと同時に渋谷駅周辺の景観も大きく変わろうとしている。現在、JR「渋谷」駅の東口に立つと、以前はそこにはあったはずの東急百貨店東横店が取り壊され、そこには新しい商業施設とオフィスからなるタワービルが建つ。世界的にみても都市建築物のスクラップ&ビルドが早いとされる東京だが、2020年の東京オリンピック開催が決定し、そのスピードがさらに加速したようだ。

 その東京の中でも今後10年で街の風景が最も大きく変わるのは、おそらく渋谷の街だ。高度成長期以降、ずっと変化し続けてきた渋谷が、数年でこれまで以上に大規模に変化する。

 渋谷は1970年代からずっと若者文化の中心地だった。区役所に向かう坂の途中に「パルコ」がオープンしたのもその頃だ。1980年代は堤清二と五島昇という強力な総帥を擁する「西武vs東急」という図式で、次々と開発が進む。その後、1990年代にはファッションや音楽などサブカル分野で「渋谷系」と呼ばれる若者文化が花開き、チーマーが跋扈する街になった。
 来街者の低年齢化が進み、「渋谷は大人にとって魅力が乏しい街」とみられ、2000年以降は「渋谷の斜陽化」が囁かれるようになったのだ。

 しかし2010年代に入り渋谷は再び変化する。IT企業の集積など渋谷エリアの特性を背景にクリエイティブコンテンツ産業の活性化と観光都市化が目標として掲げられ、東横線の地下鉄化を手はじめに、地下鉄銀座線など交通インフラの整備を中核として、大規模でかつ総合的な開発が目白押しだ。

 2012年春、「渋谷」駅の東口に登場した「渋谷ヒカリエ」は渋谷のランドマークとしてすっかり定着した。 商業、劇場、オフィスが入居するこの地上34階、地下4階の巨大施設は、東急グループがその本拠地である渋谷を次の時代に向けてどのように変えるのか、その方向性を示す最初の施設。また、かつて西武セゾングループが渋谷商圏の人の流れを変えたとされる「渋谷パルコ&パルコ劇場」も立て替えが決まった。2020年以降、渋谷は大きく変貌する。

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